幼稚園で、お友だちに大人のように怒る子どもを見ると切なくなります。
サラリーマンを定年後、幼稚園の先生になったアラカン女子メカジキが、日々の暮らしをあれこれ書いてます(自己紹介→★)
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幼稚園では事件が起きると、子どもたちが慌てて先生を呼びに来ます。
子どもの通報はけっこう適格で、駆けつけると誰かがケガしていたり、号泣していたりするので、最優先です。
「先生、また、Rちゃんが怒ってる!」
子どもが知らせに来たので走っていくと、年少クラスの女の子、Rちゃんがお友だちの女の子に向かって怒ってます。
「だめって言ったでしょ。どうしてわからないの。もう知らない。そんな子はうちのこじゃない」
Rちゃんの叱責は止まらず、怒られた女の子は泣いてます。
Rちゃん、よく怒る子どもです。
今回のきっかけは、Rちゃんが使いたいブランコを女の子が長いこと譲らなかったためのようです。
どっちもどっちのケンカですが、Rちゃん、怒ると大人のように相手を叱責します。
それも延々と大きな声で叱り続ける。
ときには手が出ることもある。
まわりの子どもがドン引きしてます。
「Rちゃんの言いたいことはわかったけど、そんな風に怒るとお友だちが悲しくなるよ。Rちゃんも怒られるといやでしょ」
「いやじゃない。もう知らない。出ていく」
どうしてわからないの、もう知らない、出ていく、うちの子じゃない。
次々と出てくる言葉が大人です。
きっと、おうちでそういう言葉で怒られてるんだろうなあ、と切なくなります。
子どもは親のかがみですが、親ごさんだってストレスや生きづらさを抱えているのかもしれない。
おばちゃんパート先生にできることは少ないけど、幼稚園にいるときは「Rちゃん大好き」と言い続けてあげよう。
そんなふうに思いました。