乳がんになって、「あれ?トーチャンより自分が先に死ぬかもしれんがな」と思い至った、アラカン女子メカジキです。
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定年から2年後、2度目の乳がんが見つかります。
最初に頭をよぎったことは、
①せっかく25m泳げるようになったバタフライがもったいない。
②自分が先に死んだら、国民年金しかないトーチャンの老後の資金が心配。
まずバタフライの心配か(笑)
でも、60才で始めて、1年半コツコツ練習して、ようやく25m完泳できるようになったバタフライは、人生後半戦の必須アイテムです。
万一手術して手が上がらなくなったら、もったいない、諦めきれない。
もったいないものの2番目が、メカジキの厚生年金です。
うちのトーチャンは自営業なので、国民年金です。
65才になった一昨年から受給していますが、月額65,000円。
自営で定年がないので働けるうちは働くと思うのですが、その後は国民年金だけでは食べていけません。
対してメカジキは定年までサラリーマンだったので、厚生年金があります。
額はざっとトーチャンの3~4倍。
ふたりの年金を合わせれば、100才まで長生きして貯金が尽きたとしても、なんとか食べていけるだろうと思っていました。
ところが、もし乳がんでメカジキが先に死んだら、トーチャンがもらえるのは遺族年金だけになります。
メカジキの厚生年金の2階建ての上の部分(報酬比例部分)の4分の3です。
がくんと目減りします。
そのうえ、メカジキが老後の資金にと貯めてきた貯金のうち、半分はムスメらに相続する権利があります。
遺言状を書いて、貯金は全部トーチャンに遺す手もありますが、それでもムスメらには法律上の遺留分があり、4分の1は持っていけます。
年金ががくんと減って、貯金もがくんと減る。
あかん、トーチャンの老後の資金がショートする。
家事能力の高いトーチャンはひとり暮らしも困らないと思いますが、お金のないひとり身はかわいそう。
これはもう、メカジキが根性で長生きするしかない(笑)
長年払った厚生年金の元を取るためにも、トーチャンより先に死ねない、と思うのでした。