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市の乳がん検診でひっかかり、がん専門病院に精密検査に行きました。
初対面の乳腺外科の先生は、若い男性で見た目がオタクっぽい。
だいじょうぶかいな?と思いましたが、話してみるとこちらの言うこともきちんと聞いてくれる良い方でした。
こちらは、ひょっとして間違いかも?と淡い期待を抱いてますが、いまどきのがん告知はあっさりしていて容赦ないです。
持って行ったマンモとエコーの写真、13年前の左側乳がんの病歴を見て
「これから検査しますが、8割がんです」
そのうえ
「遺伝性乳がんの可能性が高いです」
「その場合は乳房の全摘手術をおすすめします」
えーっ!!!
遺伝性の乳がん???
アンジェリーナ・ジョリーが予防のために乳房を切除したアレですか?
この10年で乳がんの世界はすごく変わっていました。
正式には、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)といいます。
乳がんのひとの20人にひとりは遺伝性。
がんを発症していないひとも含めて、一般的に200~500人に1人がこの遺伝を持っているそうです。
そして、がんと診断されたら、遺伝子検査・がんではない側の乳房や卵巣の予防的切除(リスク低減手術)・乳房の再建も、いまは保険適用です。
学会ガイドラインでも、遺伝がんなら全部切るのが標準治療。
アンジェリーナ・ジョリーは女優さんでちょっと変わってるうえに、お金持ちだから、予防切除したと思っていました。
そうじゃないんです。
全摘でおっぱいなくなるのはいやだ、抗がん剤やりたくない、、、
自分のことしか考えていませんでしたが、先生の話しが子どもに及んで衝撃を受けます。
「50%の確率で子どもに遺伝します」
まだ20代の、結婚したばかりのムスメがふたりいます。
遺伝があってもすべてがん発症するわけではないのですが、高リスク。
自分はもう60過ぎて死んでもあきらめつくけど、ムスメらのことは心配です。
がんと確定したわけではないと言いながら、先生、1か月先の手術の予約まで取ってくれます。
この日が術前検査、この日が手術の説明、この日に入院して、この日に手術。
その後、再度マンモとエコーをして、乳房の細胞を取る生検をしました。
来週まで、生検の結果待ちです。
一気にいろんな情報が押し寄せて、頭がオーバーフローしそうです。
病院のセブンイレブンで、普段がまんしているクリームいっぱいの高いスイーツを買って、車の中で食べました。
甘いもの食べると元気出ました。
がんだろうが何だろうが、人間単純です(笑)