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定年後に2度目の乳がんが見つかったとき、「せっかく泳げるようになったバタフライがもったいない」とまず思ったほど、水泳大好き。
手術の前は、週に5日、ジムのプールで泳いでいました。
手術後の放射線治療中は、プール禁止です。
放射線で日焼けのような放射線皮膚炎が出るので、刺激の強い塩素が入っているプールや温泉は禁止。
治療前は(皮膚炎がひどく出なければ、こっそり泳いでもいいか)と思っていたのですが、放射線を始めたとたん皮膚が赤くピリピリし始めたので、さすがに自粛しています。
ジムではこれまでプールしかやったことがなく、マシントレーニングやスタジオレッスンは遠目に眺めるだけでした。
せっかくジム会費も払っているし、この機会に何かやってみるかと思案。
飛んだり跳ねたりのエアロビ系はおっぱいの傷跡にひびいて痛そうだし、球技は全くセンスないし、、、
ゆったり動くヨガか、太極拳ならできそう?
ヨガはおしゃれなウェアに身を固めたマダムたちが怖いので、先生がおばあちゃんの太極拳にトライしてみました。
太極拳のスタジオレッスンに初参加。
先生も高齢ですが、生徒も後期高齢者多めです。
太極拳風?のストレッチから始めます。
腕を動かすときは「手から伸ばすのではなく、肩甲骨・肩から動かして」と説明され、(あっ、水泳と一緒だ)と思いつつ、調子よくスタート。
身体が固いし、体幹ができてないのでふらつきますが、まあここまではなんとか。
ところが、先生いきなり「それでは、一曲やってみましょう」とおっしゃいます。
中国音楽が流れて、参加者がいっせいに太極拳を舞い始める。
うわっ。
先生を見たり、生徒を見たりで何とか真似しようとしますが、これがついていけない。
後期高齢者も片足で立ち、優雅に中国風に動いています。
アワアワ、ぎくしゃくしてるうちに終わり。
太極拳、なめてました。
さすが中国四千年、一朝一夕でできるもんじゃない。
2度目の乳がんで大殺界に入ったかと思いましたが、こうやって新しいこと始めるチャンスが得られたと思えば、ちょっと良いこともあったわけです。
後期高齢者になるほど名人の域に到達できそうな太極拳、続けてみます。