一千二百万円あった貯金が娘のハデ婚で五百万、舅の葬儀と墓で四百万を使い、三百万を切ってしまった、、、と始まる小説「老後の資金がありません」がおすすめです
メカジキは本好きです
趣味らしい趣味はないのですが、あえて言うなら趣味=読書です
ファンタジーから科学書までなんでも読みますが、最近はアラカン世代向けの親の介護や老後資金がテーマの本をちょくちょく読むようになりました
垣谷美雨さんの「老後の資金がありません」は小説ですが、退職後どうお金と向きあえばいいかを教えてくれて勉強になります
われわれ人生100年世代は、貯金と年金で本当に死ぬまで暮らしていけるのかと心配しながらも、贅沢しなければなんとかなるはずと思っています
それなのに主人公の後藤家では、たった数時間の式ではなくもっとお金の使いどころがあるだろうと思いつつ、娘への気遣いと嫁ぎ先と張り合う気持ちで結婚式に五百万円も出してしまいます
もうぜったい無駄遣いしないと思いながらも、舅の葬儀で一番安いプランでとは言い出せず、お墓を含めて四百万円出してしまいます
そして気がついたら貯金が底をついています
これがまたどこにでもありそうな話しで、怖い
メカジキ家でも商売していた義父が亡くなったときは元気だった義母が取り仕切ったので、葬儀、仏壇、暮石もろもろで四百万円近くかかりました
身につまされます 笑
本を読みながら「あー、ここで、いりませんと断らないと」と手に汗握りました
小説は最後に逆転ヒットを打つ痛快なストーリーになっています
老後の資金が心配な方はぜひ一度読んでみてください