次女の妊娠をきっかけに、子育ての目標について考える、定年女子メカジキです。
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ふたりのムスメには小学生のころから「自立せよ」「自分で稼げ」と言い続けました。
メカジキの信条として「自分で決めてやりたいことをやる、言うべきことは言う」そのためには「経済的に自立すべし」という思いがあります。
それは、自分自身が母親に「手に職つけて、ひとりでも食っていけるようなりや」と言われ続けたからです。
昭和12年(1937年)生まれの母親は、たぶん戦後の女性解放の機運を横目で見て、20才で結婚して専業主婦になりました。
そして30才を前に夫とふたりの子がいながら飲食店商売を始め、その後は商売ひと筋でよく稼ぎました。
ずっと「女だって自分で稼がなあかんわ、下手な男に引っかかるくらいなら独身でいいんやで」と言ってました。
メカジキ自身は、母親の教え通り、大手企業に入って結婚後も定年まで勤めました。
女子としてはよく稼いだほうだと思います。
老後資金も貯めて、定年後はマイペースに暮らしています。
でも、母親がちがうことを言って子育てしていたらどうだったでしょうか?
「世のため、人のためになることをしなさい」
「世の中を変える人になりなさい」
もしこんな風に言われて続けていたら、自分の経済的自立が最終目標ではなく、渋沢栄一のように企業を立ち上げたり、社会福祉事業に挑んでいたかもしれません。
定年後にはシルバー海外協力隊で途上国支援に行っていたかもしれません。
戦前の下町生まれの母親が「女だって自分で稼げ」と言うのは進歩的なことだったと思うので、充分感謝しています。
でも、2000年代の自分の子育て期には、ムスメたちにもっとちがうことが言えたんじゃないか?とは考えます。
我が身の自立以外に「女だって世の中を変える人になれ」と言い続ければ、ムスメたちは手堅く育つ代わりに、もっと大者になっていたかも?
親の呪縛が効きすぎて、テロリストになっていたかもしれませんが(笑)
次女は、新たに生まれる子に何と言って子育てするのでしょう?