歯切れの良さが身上の経済ジャーナリスト、荻原博子さんの本「投資なんか、おやめなさい」を読みました
定年退職となると、退職金やそれまで貯めてきた財形貯蓄を解約したりで、まとまったお金が入ってきます
人生100年時代に備えて資金運用しませんか、と銀行や生命保険会社からお誘いがかかります
定期預金だけではだめなのか、すこしは勉強してみよう、と手に取った本が「投資なんか、おやめなさい」
われながら、投資怖い、という意識が透けて見える選択です
荻原さんいわく、
「老後のためには投資が必要」なんて大間違い
「何に投資すれば?」と窓口で訊くなんて愚の骨頂
銀行も、生命保険会社も証券会社も、いま生き残りをかけて私たちのお金を狙っている
クズ商品として、荻原さんが手を出すなとあげているのが
・外貨建て生命保険
・毎月分配型投資信託
・純金積み立て
・不動産投資
・変額個人年金
など、高い金利をうたいながら、実は手数料が高くて銀行や生命保険会社しか儲からない仕組みの商品です
投資したことがなかったので、手数料というものが想像以上に高くて驚きました
銀行や証券・生命保険会社がこうやって儲けているのか、とアラカンになって社会の仕組みを知るメカジキ
前に記事で書いた大手〇〇証券の分厚い初心者向け取説と、ネット銀行の自分で印刷する取引用封筒、手数料に対する会社の姿勢の違いの裏にはこういう仕組みがあったのかとわかってきました
結論としては
・投資するなら自分で判断する
・複雑で自分で仕組みのわからない商品には手を出さない
・手数料の安い商品、ネットでの取引を選ぶ
などでしょうか
自分のことにならないと、目にはしていても身につかないもの
まずは、ちょこっと投資してみるのも人生の勉強にはなりそうです