ミステリ「元彼の遺言状」と「倒産続きの彼女」の主人公がかっこいい。
アラカン女子メカジキが、女子の定年後の暮らしをあれこれ書いてます(自己紹介→★)
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新川帆立さんのミステリ「元彼の遺言状」とシリーズ2作め「倒産続きの彼女」を読みました。
主人公の女性弁護士がかっこよくて、はまります。
最初の「元彼の遺言状」は2021年の1月に出て、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞してます。
10月に2作めの「倒産続きの彼女」が発売されるのに合わせて、文庫化されました。
文庫になったら読もうかなくらいの期待度で1作めを買って読んだら、はまって即本屋に行ってハードカバーの2作めを買いました。
謎解きはちょっと強引でミステリとしての完成度は?と思うところもあるのですが、とにかく主人公の女性弁護士・剣持麗子がかっこいいです。
我が儘で強くて自分の力で欲しいものをつかみ取る、けれどどこか可愛くて憎めない。
男も金も蹴散らしていく痛快さで、読んだ後すっきりします。
もともとメカジキの理想の女性は、風と共に去りぬのスカーレット・オハラか、アンパンマンに出てくるドキンちゃんです。
欲しいものは欲しいとはっきり言い、空気を読まずにやりたいことをやる、まわりを振り回すが、チャーミング。
剣持麗子ってスカーレット・オハラみたいと思ったら、作者インタビューで「モデルはスカーレット・オハラです」と言われてました。
納得。
2作めの「倒産続きの彼女」のメインは、婚活に励むぶりっ子弁護士・美馬玉子に代わっていて、最初ちょっとがっかりするのですが、玉子もけっこう強い。
襲ってきた暴漢を自らイスでたたきのめそうとするくらいの気概があります。
出てくる女性がとにかく強くて、女の方にお薦めのシリーズです。