目指すは、ばあさん無頼。若竹千佐子さんのエッセイを読んで決めました。
サラリーマンを定年し幼稚園の先生に転身した60代女子メカジキです。定年後の暮らしや、遠距離介護のことなど書いてます(自己紹介→★)
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あっという間に年末。
冬休みの宿題の掃除リストをでかでかと書いて冷蔵庫に貼ったのに、ついつい本を読んでしまう。
あかん(笑)
若竹千佐子さんのエッセイ「台所で考えた」。
63才にして専業主婦から作家デビュー、「おらおらでひとりいぐも」で芥川賞を取った、おばちゃんの星ともいえる方です。
そう、ほんまそう、とうなずいてしまう言葉がいっぱいでした。
自分が思い描いていた自分を、試せないままに家庭にいて、 自分の力を発揮できないで終わってしまう悔しさは、 私だけじゃなくて、 女の人一般に感じていることじゃないでしょうか。
ずっと仕事をしてほぼ家庭にいなかったわたしでさえ、子育てや女だからというしがらみに引きずられて、くそっと思うことは多々ありました。
わたしや母親世代の女性の想いのベースには、この悔しさがあると思う。
人に良かれという生き方をやめれば、手にするのは自己決定権、そして孤独。それさえも恩寵と感じるのではないだろうか。
紆余曲折を経てたどり着いたところは、今のところ「おらはおらにしたがう」という条文一条だけの自分憲法だ。 指図も受けない自分で考えて自分で動くというのを自分が自分に課するというか、そういつだって私、いつだって自分第一。
ね、自分第一です。
60過ぎたんだから、定年したんだから、ムスメらも結婚したんだから、わがまま自分勝手で何が悪い。
遠距離実家でひとり暮らしの父のことも気になりますが、まずは自分の生活優先。
わたしが楽しく暮らしたうえで、できる範囲でできる限りサポートする、と決めましょう。
いまさら、世間の目を気にしたり、誰かのために我慢したりしたくない。
好きな時に起きて好きな時に寝る。食べたいものを食べたいときに食べたいだけ食べるが、恥ずかしながら私の生活スタイル。ばあさん無頼、なのだ。
目指すは、ばあさん無頼か。
食べたいものを食べたいだけ食べる、というところは実践済みです(笑)