遠距離実家でひとり暮らしの父を残して、自宅に戻ってきました。
サラリーマンを定年し幼稚園の先生に転身したアラカン女子メカジキです。定年後の暮らしや、遠距離介護のことなど書いてます(自己紹介→★)
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遠距離実家から、ようやく自宅に戻ってきました。
長崎旅行も合わせると、10日ほどの間に3000キロも移動したことに。
コロナからほぼ回復した父92才との、帰る間際の会話。
「お父さん、ひとりで水やりできる?だいじょうぶ?」
「誰もおらんねんから、しかたないやろ。這ってでもやるしかない」
ちょっとイヤミ。
もちろん寂しいのもあるでしょうが、それ以上に昭和の長男気質なので娘に世話される状態が心地よいにちがいない。
「じゃ、熱中症にならん程度にがんばって」
いくら父が大事にしていても、たかが趣味の盆栽のためにつきあいきれん。
非情な娘はさっさと帰ります。
来週は、弟がのぞきに来る予定です。
父のだいじな盆栽たちと、父がひとりで建てた盆栽作業小屋。
いつの間にか、盆栽小屋にはガラス窓まではまっていました。
どっかの食器棚からの廃物利用らしい。
日よけのタープも完備。
父が60歳を過ぎてから、これほど打ち込める趣味と出会えたことは幸運です。
毎日世話してやらないといけない植物相手に、しんどくてもともかく動いていることが父が元気な理由。
万一、寝込むようなことになって、盆栽たちが世話不足で枯れていくのを見るのはほんとに辛かろう。
盆栽の水やり中にぱったり倒れて逝く、というのが父にとって理想のエンディングだと思ってます。
残された盆栽の引き取り先は、エンディングノートに書いてもらいました。
ただ、そうは人生ままならぬもの。
ままならぬけど、なるようにしかならない。
やっとこ仕事からも子育てからもひと息つけたアラカン女子は、これから自分の暮らしを楽しむ予定です。
それぞれの自分の人生優先(笑)
父にはひとりでいけるところまで、がんばってもらおう。